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当院の階段を上がっていただくと、階段踊場壁面にはめ込まれた木材のオブジェクが目に入ると思います。
ごとう歯科では、『より快適で健康的な院内環境への取り組み』の一環として杉の木口スリット材を利用した壁面パネルを施工しました。今回施工にあたり、様々な資料を見て、自然の持つパワーに改めて驚かされました。
古来、多くの建築や家具・用具に使用されてきた杉には、様々な「杉のパワー」が有ったのです。樹木が光合成によって二酸化炭素を吸収し酸素を供給することはよく知られています。また、大気中の有害ガスを吸収・吸着して空気を浄化する機能が有ることもいわれています。木材には生活空間の空気を浄化する機能があり、なかでも日本固有の樹である杉はその力が特に強いことが最近の研究でわかってきました。神社など杉木立を通ると頭がスッキリするのは、このためではないかと考えられます。
そこで、今回当院が取り入れた杉の木口スリット材について少し効能を紹介させていただきます。ちょっとした豆知識として覚えておいてください。
 

 
杉の4大効果
 

●空気浄化

●紫外線吸収

●湿度調整

●断熱効果


 
私たちは毎日たくさんの空気を体内に取り込みます。そのため呼吸によって様々な有害物質も体の中へ入り込みます。小さい子供は空気の摂取量が体重比で大人の2倍になり、有害物質の影響も大きくなります。杉はヒノキと同じ針葉樹ですが、空気の浄化作用はヒノキより杉のほうが優れています。杉には、水分や養分をポンプのように吸い上げる「仮道菅」の空隙が多く、これが空気中の有害物質をしっかり吸収、空気を浄化する力が強くなる一因と考えられます。
木口と板目の2種類のスギ材を使って浄化能力を調べると、木口のほうが大きな効果を発揮することがわかりました。
 
スギ材は、表面に微妙な凹凸があり光を拡散し、有害な紫外線を吸収します。木材から反射する光は程よい光沢となるので、目にとっても優しく映ります。また、私たちが目から得る多くの情報は無意識のうちに脳へ伝わり、何かを感じることから、木材は目に優しいだけじゃなく、脳を刺激するといわれています。
 
今の住まいはビニールクロスや複合フローリングの使用で、多湿と過乾燥を繰り返し、ビニールハウスの家に住んでいるような状態です。暮らしに快適な湿度は50〜60%で、湿度は70%を超えるとカビやダニが増殖しゼンソクなどの原因に。室内が乾燥しすぎると肌が乾燥しアトピー症状が出やすく、ウィルスが増殖し風邪をひきやすくなります。杉には室内の湿度を一定に保とうとする調湿作用があります。これは杉の細胞が湿度が高くなると水分を吸収し、低くなると水分を放出するエアコンのような働きをするからです。
 
杉は金属やコンクリートに比べ、触るとあたたかく感じられます。これは「熱伝導率」が大きく関わっています。スギ材は熱伝導率が小さいため、優れた断熱効果を発揮します。急激な温度変化を防ぎ、夏は涼しく冬は暖かい室内を作ります。
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資料提供・施工 潟Gスクリエイト